おもしろい事・作品

おもしろい事・作品について記述したブログです。

頒布した同人誌を国会図書館に納本してきた

国立国会図書館に行き、自分が頒布した同人誌を納本してきました。

そのときの手順を忘れないよう、メモとして記事を書きます。

なので、納本や国会図書館についての詳しい説明ははぶきます。

気になる人は下記の国会図書館のHPを読んでみてください。

Q&A―企業・団体、個人|国立国会図書館―National Diet Library

 

 

1. 納本する本

 今回納本するのはこちらの「第1回異世界分子生物学会年会講演要旨集」

yamaken37.booth.pm

 文学フリマ東京(2019年5月)にて頒布したSF同人誌。
 頒布数が約150部ほどなので、納本するとお金がもらえます。
 ※通常の自費出版物等については、100部刊行されていることを基準に、代償金がもらえます。

2. 国立国会図書館へ行く

 東京メトロ永田町駅の2番出口から地上へ。

 出て左に真っ直ぐ歩いていくと国会図書館にたどり着きます。

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 交差点を越え。

 

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 着いたか!

 

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 いえ、利用者入り口はもう少し先です。

 

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 少し歩いて左に曲がると、本館(正面)と、新館が見えてきます。

 

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 今回は初めての来館のため、まずは新館に行き、登録利用者カードを作ります。


3.
登録利用者カードを作る

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 新館です。

 

 入り口近くに案内の方がいます。カードを作りたい旨を伝えます。

 利用者登録申請書を書いて、受付に提出します。

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 この際に、身分証明書の提出を求められます。


 提出してからカードができるまで、ちょっと時間がかかりますので、ソシャゲの周回でも進めましょう。
 平日午後で
15分程度かかりました。

 

 また待っている間にロッカーに行き、持ち込み物を透明な袋に入れましょう。

 カメラ等の撮影機材はここで置いて行きます。携帯は持ち込み可ですが、

 カメラ機能の使用は禁止されています。 

 

 

4. 納本手続きをする

 カードができたので、図書館に入室し、納本しましょう。

 納本は本館で行います。

 ゲートを抜けたら、職員の方に相談し、納本手続きの場所を聞きましょう。

 

「すみません、頒布した本の納本手続きを行いたいのですが」

「お客様、裏に来てください(意訳)」

 係の方に導かれ納本手続きの部署へ。

「ここ、関係者以外立ち入り禁止って……」

「大丈夫です。お通りください」

 階段降り、下の階へ……。

 やばい、大丈夫かな……。このあとボス戦控えてたりしない?
 世界樹の葉持ってたっけ?

 

 階段を降りると、こじんまりとした受付が。

 受付にあるブザーを押すと係の人が来て手続き開始。

 

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 「納本受領書」を記入します。写真は持ち帰った控え(写し)になります。

 

 これで納本は完了ですが、今回は本を収めた代償金を貰いたいので、「出版物納入書」を記入します。

 代償金とはざっくりいうと、「ある程度の部数のものは、

 収めてくれたら価格の半額支払うよ」システムです。

 もちろん、無料で寄贈することもできます。

 

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 出版納入書を書くときのポイントは「ハンコ」と「価格の記入」です。

 発行者としてのハンコと、代表者(納めに来た人)としてのハンコが必要です。

 今回、発行者本人が収めに来たので、自分のハンコは2ヶ所押すことになります。

 ここらへんの手続きを見越して、同人誌の奥付の発行者を複数名にしておくと、手続きできる人が複数人できて便利かもしれません。

 

「あっ……、ハンコ忘れた」
 やっちまいましたねー。これにてノウホンクエストは
The End。
 ……とはなりません。ハンコを持ってこなかった人でも後日、封筒で出版物納入書を送付すれば大丈夫です。ですが、切手代は自分持ちになるので、ハンコは忘れないようにしましょう。

 

 またこの出版納入書、いくつかの部分は誤記しても修正できるのですが、

 代償金の計算クエリーとなる「価格」の記入に関しては、間違えたらこの書類ごとオジャンになります。

 受付の方もそれを危惧して、予備の納入書もくれました。

 

 これにて納本手続き完了

 

4.おまけ

 納本手続きはなんか楽しかったです。

 

 受付に行くと「納本をしてくださいありがとうございます」と、お礼を言われる。

 自分達が真面目に不真面目かいけつゾロリで作成した本のカテゴリーを、真剣に考えてくれる。

 最初は「ああ、学会の要旨ですね。こういう本の寄贈もよくありますよ」というところからスタート。

 「分子生物学会というものは実在するんですが、これは非実在の学会でして」という説明をして、カテゴリーについて説明。こう書いてみると、だいぶ意味不明な事、言っていますね。

 カテゴリーについての部分は雑談みたいのもので、あとで分類するときの参考にするみたいです。

 なんとかして「SF雑誌やSF小説に近いもの」という説明ができた。また「雑誌か、雑誌じゃないか」についても詳しく聞かれました。「1年以内に第2号が出ます」と伝えると、「雑誌の分類にはいるかもしれないわねぇ……」みたいおっしゃっていました。国会図書館のカテゴライズのif文を覗くようで面白かったです。

 あと、代償金の根拠になるので本のどこかに価格を書いておくのは大事かなと思いました。文学フリマで出店して頒布してますので、ホームページの出店詳細や、通販サイトの価格を提示してもよいので、そちらで対応もできたかと思いますが。

 

 最後に、納本をすれば資料になります

 機会があれば、入手が難しい本や雑誌の閲覧をしに行くついでに、

 頒布した本を納本しにいってみませんか。