枕魚と触感_5月に読んだ一番面白かった本
枕魚
「マクラウオ(※)は優れた肌触りと弾力で知られ、人々は海へ出てマクラウオ(※)を捕え、それを頭に敷いて寝ていたといいます。」
引用:p.207, 枕魚, 初版, 著panpanya, 発行:白泉社
※マクラウオは漫画では漢字一文字で描かれています。
枕魚は著者panpanyaが雑誌「楽園」に掲載したお話を中心とした短編集。単行本「枕魚」はー話完結形式で、表題作である「枕魚」の話の他にもたくさん短編が詰め込まれています。
中でも私が1番気に入った話は、さっきから何度も唱えてる、「枕魚」の回です。
なんといっても触感。
枕魚のプニュプニュとした触り心地が、白黒の紙から感じられるのです。
最近寝違え気味なので、あったらほんとに欲しいです。一日で腐りますが。
この単行本の中の他の作品にも、この触感が光る場面がちらほらあります。
「雨の日」の話のカエル抱っことか。
単行本は1000円+税と少し高いですが、量的にたっぷりだし、何度も読みたくなるし、値段相応かなぁ。といった感じです。
というわけで、5月に読んだ一番面白かった本の紹介でした。