おもしろい事・作品

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ドラクエとかでマップを手に入るとすごく興奮する ~古地図旅大阪~

 今回は4月12日に参加した、「まちあるき+n」の感想を書きます。

「まちあるき+n」とは大学時代の先輩が主催する観光スポットアクティビティです。このイベントの趣旨は「月に2回、土曜日に街歩き。行ったことのある街でも、いつもと違う道を行けばまだ見ぬ景色がそこに。」だそうです。実際には、その土地の「古地図」を持って、電車の1区間をルートを決めずに歩きまわります。前回までは山の手線編だったんですが、1年ちょっとかけて無事フィナーレを迎えたそうです。

 そして今回からは、いっきに飛んで大阪。JR大阪環状線のまちあるきがスターし、その第1回目である「大阪駅→天満駅」のまちあるきに参加することになったという次第です。初参加ということで、始まる前は不安9割期待1割でした。ただ、1割の期待に関しては確信がありました。というのも、「古地図」というキーワードを耳にしていたからです。

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JR大阪環状線(赤線)

 

 まちあるきのおもしろかった点は、なんといっても「古地図」に限ると思います。

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 古地図(大阪~天満付近の江戸時代頃の古地図)。左上の緑が大阪駅周辺。右上端の緑

 が天満駅周辺。

 

 https://www.google.co.jp/maps/@34.6961644,135.4955762,15z?hl=ja

 URL:現代の地図(大阪~天満付近のGoogle MAPのURL、別ブラウザで開いて、古地図と見比べることを推奨します。)

 

もうね、どんなにつまらない面子だとしても(実際参加されていた方々は皆さんおもしろい方ばかりでした)、これを持って歩けば無問題ですよ。江戸時代の人がタイムスリップして現代に来たような感覚を味わえます。ブラタモリのオープニングのCGみたいな感覚。高速環状線は川に見えてくるし、数百年の変遷が自動再生されます。このような感覚が味わえたのはおそらく、大阪という土地柄に依る所が大きいと思います。

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高速環状線下の道路。ここはもともと「堀川」という川だった。

 

 現代の大阪駅周辺はビルがたくさん生えています。首都高もバンバン走って、電車は環状線に限らず様々な路線が乗り入れています。そう、大阪は近代建築と近代インフラが張り巡らされた典型的な都市なのです。江戸時代とは外観からしてまるっきり違います。このギャップの大きさが、まちあるきで味わえる感覚をより際立たせてくれたのだと思います。これは、京都やヨーロッパなどの、古くからある建物や道を残している所では、逆に味わいにくい感覚だと思います。

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近代的な建物。関西テレビが入ってる。

 

 4月第2週のクローズアップ現代NHK、放送曜日は忘れた)で話していた内容なのですが、日本に来る海外旅行者が一番写真を撮るポイントは「渋谷のスクランブル交差点」なんだそうです。渋谷に限らず、有名な観光スポットではなく、名もなき道や丘を目指して写真を撮りに来ることはままあるそうです。もしかたら、「古地図旅」が日本に来る旅行者のトレンドになる日もそう遠くないのかもしれません。

 最後に。個人的には、古くからある建物(神社仏閣)をキーにして、自分が歩いている所が川だったとわかったときが、一番の興奮ポイントでした。あと、イングレスも絡むとさらにおもろい。

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ゴール地点のJR天満駅