おもしろい事・作品

おもしろい事・作品について記述したブログです。

作品

Planet Biology_人種依存的麺文化_⑨

蘭子は黒板の図を書き直しながら話した。 蘭子も自信がなくなってきたのか、黒板の主張にクエスチョンマークが書き加えられている。 「自分もそう思います。蘭子の仮説が見当違いだとは思えません」 思わず声を出した。しょげている蘭子を見ていたら、少し肩…

Planet Biology_人種依存的麺文化_⑧

「そんな、だっておかしい。ありえない」 両手で口を覆いながら、何度も画面を見直す蘭子。ただ何度見ても黄色がかった麺ではなかった。 「うん、みんなさっきとは違う答えにいたったみたいだね。ただ答えを決めるのにはちょっと足りないかな。他のサンプル…

Planet Biology_人種依存的麺文化_⑥

「今回私たちの班は『人種依存的麺文化発生機構の証明』を目的として実験を始めました」 「麺文化というのは、『人種』で決まるのか、それとも住んでいる『土地』で決まるのか、そのどちらなのかを明らかにしようという証明です」 「ちなみに私は、こと『ラ…

Planet Biology_人種依存的麺文化_⑤

画面が地球全体から南イタリアへとズームアップしていくと、既視感のある街並みが目に入った。赤を基調とした建築物、笛の音を中心としたBGM、スリットの入った民族服を着て蒸し器から肉まんを取り出す売り子。民族服に無理やり押し込んだ欧米特有の凹凸のあ…

映画メモ_奇跡がくれた数式_(原題:The Man Who Knew Infinity)_監督:マシューブラウン

5段階評価で言うと3の良くも悪くもない映画。 ・冒頭も話の展開も特別な脚色のないノンフィクション映画。・主人公は実際に存在した天才インド人数学者”ラマヌジャン” ・人物伝としては変な作り込みがないのでいい作品に入るのかな ・ケンブリッジの建物がた…

映画メモ_君の名は。_監督:新海誠

・瀧と三葉が山で再開するシーンは「3年前」だった。 ←隕石湖が一つだった。どっちでもいいけど、理由あるのかな。・三葉のお父さんが民俗学者なのは小説版だと触れてるのか?・映画の冒頭の二人を覚えていれば、隕石回避作戦の結果がどうなるかなんてわか…

脱法蚕

好きだからたくさん聴くのか。たくさん聴いたからその曲が好きなのか。という問いは、好きだから会おうとするのか。よく会うから好きになったのか、と同じだ。第三の答えもあるかもだが、それは今考えない。というか脳の容量がいっぱいでそこまで考える隙が…

釣り堀と富士山とカツサンドの話②

「けんちゃんは良くできた子供だったよ」 予想外にも僕の面の皮は厚く、ちゃんと子供をできていた。 それは一見意外に思えたけど、考えてみれば当然だ。 そんな複雑な言葉を関係を頭で照らし合わせることなんて、8歳のぼくにできるはずがない。ただただもや…

釣り堀と富士山とカツサンドの話

ぼくは今すごく奇妙な気持ちの中にいる。 別に悪いことをしているわけではない。 悪いことをした覚えもない。 けど、悪いことをして、怒られる前の時のような心地がした。 もしかしたら、最近何かに付けて怒られてるから、少し過敏になってるだけかもしれな…

Planet Biology_人種依存的麺文化_①

Planet Biology 〜人種依存的麺文化〜 「ラーメン食べたい」 対面の女学生こと蘭子は培養中の地球胚を見ながらつぶやいた。 実験机上で組んだ腕に顎を乗せ、ぼーっと眺めている。 「宙下一品のこってりラーメンが食べたい」 店名とメニューも唱えた。 だが、…

枕魚と触感_5月に読んだ一番面白かった本

枕魚 「マクラウオ(※)は優れた肌触りと弾力で知られ、人々は海へ出てマクラウオ(※)を捕え、それを頭に敷いて寝ていたといいます。」 引用:p.207, 枕魚, 初版, 著panpanya, 発行:白泉社 ※マクラウオは漫画では漢字一文字で描かれています。 枕魚は著者p…

生物学実験イラスト集No.1~17

No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 No.10 No.11 No.12 No.13 No.14 No.15 No.16 No.17

受験戦争

まぶたを上げると、そこは真っ暗。 まわりは温かいなにかに囲まれている。 「…?」 そして、私が何なのかわからない。 いつもだったら、起き上がって、ワイシャツとチェックのスカート身につけて、ご飯作って、今日は部活があるから早く学校に行かなくちゃ。…

48億の妄想が行動を規定する

「それは大臣のお考えでしょう?ところが彼らとしては、目前に迫った日韓会談に関して、外相がひとり頭を痛め、悩んでおられる情景が、映像として欲しいのです」 ※引用:筒井康隆著, 48億の妄想(19761225第1刷), p.38 2014年の秋頃、僕は一冊の本を読み終えた…

The Sky Crawlers in the sky

一人で見るべき映画であったと4年前の僕にアドバイスしたい作品でした。 今日は、ハワイ帰りの飛行機で観た映画「The Sky Crawlers」の感想を書きます。 ・やりたい事のために生きなきゃと感じた。 ・話の構成、特にオチは前例のあるものだった。 ・前に友達…